TOP English

社団法人日本染色協会

染色協会の紹介 会員会社の紹介 染協ニュース トピックス 統計資料 染色加工業とは リンク集 掲示板
 Topics トピックス

技能検定制度とは

1.技能検定の概要

技能検定は、「働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度」です。技能検定は、技能に対する社会一般の評価を高め、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的として、職業能力開発促進法に基づき実施されています。
技能検定は昭和34年に実施されて以来、年々内容の充実を図り、現在129職種について実施されています。技能検定の合格者は平成17年度までに285万人を超え、確かな技能の証として各職場において高く評価されています。


2.技能検定の実施機関

技能検定は、国(厚生労働省)が定めた実施計画に基づいて、試験問題等の作成については中央職業能力開発協会が、試験の実施については各都道府県がそれぞれ行うこととされています。
また、各都道府県の業務のうち、受検申請書の受付、試験実施等の業務は各都道府県職業能力開発協会が行っています。


3.技能検定の等級区分

技能検定には、現在、特級、1級、2級、3級に区分するもの、単一等級として等級を区分しないものがあります。染色(織物・ニット浸染作業)の試験には1級及び2級があり、その程度は次のとおりです。

   1級:上級技能者が通常有すべき技能の程度
   2級:中級技能者が通常有すべき技能の程度


4.技能検定の合格者

技能検定の合格者には、1級については厚生労働大臣名、2級については都道府県知事の合格証書が交付され、技能士と称することができます。


5.受検資格・免除資格

原則として、検定職種についての実務経験が必要です。その期間は、学歴や職業訓練歴等により規定されていますが、実務経験のみで受検される場合は、1級は7年 2級は2年以上となっています。


6.受検手数料

検定職種ごとに各都道府県において定められています。
(標準金額は、実技試験15,700円、学科試験3,100円です)


7.試験日程

平成19年度の染色職種技能検定の実施日程は、以下の予定となっております。

項 目

日 程

実施公示

3月1日

受検申請受付

4月3日〜4月13日

実技試験

6月11日〜9月16日

学科試験

8月26日

合格発表

10月10日


8.その他

技能検定の実施職種は都道府県によって異なります。
染色(織物・ニット浸染作業)の実施の有無については、最寄りの都道府県職業能力開発協会へお問い合わせ下さい。


染色(織物・ニット浸染作業)

【実技試験】

試験の実施方法は、バッチ染色又は連続染色のどちらか1つの染色法を選択します。
試験で使用する素材(精練布)及び染料等は、下表のとおりですが、これらから受検者が選択します。

○選択できる素材等(第1課題及び第2課題共通)

選択できる素材

染色法

使用する染料

使用する染色助剤

綿ニット

バッチ染色

反応染料

無水硫酸ナトリウム(無水芒硝)・無水炭酸ナトリウム(ソーダ灰)

ポリエステル
(織物)

バッチ染色

分散染料

酢酸(98%)・分散剤  
還元洗浄剤としてハイドロサルファイト・水酸化ナトリウム・洗浄剤

羊毛(織物)

バッチ染色

酸性染料

酢酸(98%)・酢酸ナトリウム(酢酸ソーダ)・無水硫酸ナトリウム(無水芒硝)・均染剤

綿布

連続染色

反応染料

無水炭酸ナトリウム(ソーダ灰)・尿素

受検者が準備し持参するものとしては、筆記用具・計算用具(計算機)・時計・作業衣等一式がありますが、それ以外の染色装置等はすべて試験会場に準備されます。使用する染色装置については下表のとおりです。

○使用する染色装置

染色法

染色装置

バッチ染色

温度制御装置付染色装置(試験用染色機)

連続染色

マングル(300ml程度のバック付き)、乾燥機、ベーキング機(連続型)

試験時間(1・2級共通)は、第1課題及び第2課題を合わせて、バッチ染色の場合5時間、連続染色の場合4時間です。

1級、2級とも次に掲げる作業試験を行います。

第1課題: 染色データの再現作業を行う。
仕様に従って、指示された染色データ及び染色条件に基づき、精練布(綿ニット、ポリエステル、羊毛、綿布のうち選択したもの)を忠実にかつ目的にそって6色(1級)又は4色(2級)の染色を行う。
第2課題: 色合わせ及び染色データ作成作業を行う。
仕様に従って、精練布(綿ニット、ポリエステル、羊毛、綿布のうち選択したもの)を忠実にかつ目的にそって指示された2色の課題色に色合わせを行い、課題色の再現に必要な染色データを作成する。

【学科試験】

学科試験は、1級2級ともに、正誤問題(いわゆる○×問題)25題、多肢選択問題(四肢択一、イロハニから正解を選ぶ)25題の計50題、試験時間は1時間40分(100分)で行われます。
試験の範囲及び内容は別表のとおりです。

【その他】

国家試験技能検定の概要については、中央職業能力開発協会のホームページ(下記アドレス)をご参照下さるか最寄りの都道府県職業能力開発協会へお問い合わせ下さい。
http://www.javada.or.jp


1級染色技能検定試験の試験科目及びその範囲並びにその細目

(1) 技能検定試験の合格に必要な技能及びこれに関する知識の程度

   染色の職種における上級の技能者が通常有すべき技能及びこれに関する知識の程度を基準とする。

(2) 試験科目及びその範囲

   表の左欄のとおりである。

(3) 試験科目及びその範囲の細目

   表の右欄のとおりである。

注)2級については、1級と異なる部分について下線を施しカッコで示している。


↑Topに戻る  ←トピックスに戻る